2月コラム RUN 寛平 RUN
約2年前に地球一周40,000kmをマラソン（陸路）とヨット（海路）だけで走破すると言って、吉本芸人であるカンペイちゃんこと“間寛平”はアースマラソンを走りはじめました。まもなく還暦をむかえようとするというのに途方もない冒険に挑戦したのです。
インターネットBLOGで常に動画配信され、日本テレビでもカンペイちゃんの様子が時々放送されていました。我々はたまに見るだけですから、すごいな〜と感心する程度ですが、彼は歩幅60センチで毎日50キロ近くをどんな灼熱の地でも極寒の地でも走り続けていたわけです。想像を絶するものだったでしょう。
しかし、彼はどんなつらい時でも明るく、笑顔なんですよね。おどけて「アーメマー」、とか、「パンプキン」とか言いながら世界中の人々と笑顔でふれあっています。笑顔は世界共通であることを彼は教えてくれました。私たちは恵まれた生活環境に身をおきながら笑顔でいられる時間はどれくらいあるのでしょう。
また、彼は苦しい船旅を乗り越えアメリカに着いた時や、応援にきてくれた昔の仲間と出会って感動した時には、人目を気にせず素直に涙を流していました。その涙は本当に美しかったです。自分も美しい涙が流せるような人生の場面をつくりたいと思いましたね。でも、何気なく過ぎていくだけの毎日にそんな場面はあるのでしょうか。やはり情熱をもって何かに挑戦しないかぎりありえないでしょうね。それは何か。それは人から与えられるものではなく、自分で見つけなければなりません。
最後に、どんな困難なときでもあきらめない根性を彼は教えてくれました。皆さん、ご存知のように、彼は前立腺がんを発症しても、なお手術後に走り続けたのです。家族や周りの人もさぞかし心配したでしょう。でも、彼は何より走るのが好き、本当に好きなんだっていうことを皆が理解している。だから、止めなかったんでしょうね。止めても無駄だって。
RUN♪ 寛平♪ RUN♪ 彼と親交のあった故忌野清志郎の応援歌が耳からはなれません。
私たちも前を向いて走り続けましょう！
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